ベット・ミドラーが71歳にして、ブロードウェイ初主演を果たした「ハロー・ドーリー!」。
HelloDolly

2017年6月11日、彼女がトニー賞のミュージカル主演女優賞を手にした、というニュースは本当に嬉しく、全ての年齢を言い訳に新しい何かにチャレンジしていない私も含めた大人たちを奮い立たせるニュースでした。
 
ベット・ミドラーは、薬物中毒で死してなお女性ロックスターのカリスマとなったジャニス・ジョプリンをモデルにした映画「ローズ」でゴールデングローブ主演女優賞を、またその主題歌でグラミー賞を受賞したシネマスターとして有名な方。受賞歴でいえば、ゴールデン・グローブ賞4回、グラミー賞3回、エミー賞3回という、大御所中の大御所。そんな彼女が御歳71歳にしてブロードウェイの主演にチャレンジし、トニー賞に初ノミネートされたわけです。

 
NYCを闊歩する評論家たちの下馬評でも、ミュージカル主演女優賞は彼女で決まりだろうとコメントを出しまくるプレッシャーの中、見事勝ち取りました。
 
ハロー・ドーリー!は1964年にキャロル・チャニング(Carol Channing)により初上演された作品で、2017年はリバイバル作品賞も含めた4部門で受賞を果たしているわけですが、実は元々、キャロルではなく、ブロードウェイの女王、エセル・マーマン(Ethel Merman)に当て書きされた曲なんです。
 
結果、キャロルが演じるわけですが、これが大当たり。彼女のようなコメディカルなドーリーは今後復活することは難しいだろうと言われていた、この難役をベット・ミドラーが見事に復活させた(人によってはキャロルよりもドーリーのキャラクターを浮き彫りにした!と絶賛)とブロードウェイを大興奮の渦にしているのです。
carolchanning

チケットの印刷が追いつかない!ReSaleサイトでチケットが高騰している!と大騒ぎのこちらの演目。実は何日か代打でドナ・マーフィー(Donna Murphy)が主演の日があったものの、その日はチケットが売れ残るという事態になったそうです。ドナも「王様と私」でトニー賞をとったような有名女優なのにです。それぐらいベット・ミドラーありきの作品になっているハロー・ドーリー。
 
今回のNYC訪問でどうしてもスケジュールがはまらず、行けなかったのが悔やまれる。。。ベットが出演している回を必ず、近日、観に行きたいと思います!