遅ればせながら、2017年トニー賞の総括をまとめました。
トニー賞概要についてはこちらの記事をご参照ください。
 
演劇とミュージカルを対象に24部門の頂点を決定するトニー賞。
2017年は、2016年4月29日〜2017年4月27日に上演された作品が対象です。
約850人の演劇関係者の投票によって決定した受賞者は下部にまとめておきました。
 
2016年はハミルトン一強という感じでしたが、
2017年(特に作品賞!)は、どのメディアの予想も割れる混戦模様で、
素晴らしい作品が多く生まれた豊作の年でした!
 
印象的だったのは、Dear Evan Hansenの楽曲を作ったPasek&Paulがオリジナル楽曲賞を受賞したこと。
既にLA LA LANDでオスカーを受賞している二人は今年だけで2アワードを制覇したことになります。
業界をまたいで、才能を発揮してくれました。
 
そう考えると、ミュージカル映画の金字塔「サウンド・オブ・ミュージック」もブロードウェイでうまれ、1960年トニー賞で5部門受賞し、その後1965年に映画化されたものだし、「レ・ミゼラブル」も1987年にトニー賞8部門受賞し、映画化されて広く知られる作品ですよね。
 
2017年ノミネート作品の特徴としてはシリアスな事象を切り取った社会派作品が多かった印象です。
The Book of Mormonのような笑いに走りきった作品でもなく、
2016年のハミルトン旋風のような音楽ありきな作品でもない。
ただ現代を生きる一般市民を描き、そして、明日自分はどう生きていくか?
と問われているようなそんな作品が多かったです。

第41回トニー賞2017年 受賞作品および受賞者(主要部門のみ抜粋)
【ミュージカル部門】
ミュージカル作品賞:『Dear Evan Hansen
ミュージカル・リバイバル作品賞:『Hello, Dolly!
ミュージカル主演男優賞:ベン・プラット(『Dear Evan Hansen』)
ミュージカル主演女優賞:ベット・ミドラー(『Hello, Dolly!』)
ミュージカル助演男優賞:ギャヴィン・クリール(『Hello, Dolly!』)
ミュージカル助演女優賞:レイチェル・ベイ・ジョーンズ(『Dear Evan Hansen』)
ミュージカル演出賞:クリストファー・アシュリー(『Come From Away』)
ミュージカル脚本賞:スティーヴン・レヴェンソン(『Dear Evan Hansen』)
ミュージカル装置デザイン賞:ミミ・リエン(『Natasha, Pierre&The Great Comet of 1812』)
ミュージカル衣装デザイン賞:サント・ロカスト(『Hello, Dolly!』)
ミュージカル照明デザイン賞:ブラッドリー・キング(『Natasha, Pierre&The Great Comet of 1812』)
 
【演劇部門】
演劇作品賞:『Oslo』
演劇リバイバル作品賞:『Jitney』
演劇主演男優賞:ケヴィン・クライン(『Present Laughter』)
演劇主演女優賞:ローリー・メトカーフ(『人形の家 パート2』)
演劇助演男優賞:マイケル・アロノフ(『Oslo』)
演劇助演女優賞:シンシア・ニクソン(『子狐たち』)
演劇演出賞:レベッカ・タイシュマン(『Indecent』)
演劇装置デザイン賞:ナイジェル・フック(『The Play That Goes Wrong』)
演劇衣装デザイン賞:ジェーン・グリーンウッド(『子狐たち』)
演劇照明デザイン賞:クリストファー・エイカーリンド(『Indecent』)
 
【ミュージカル・演劇 共通部門】
振付賞:アンディ・ブランケンビューラー(『Band Stand』)
編曲賞:アレックス・ラカモア(『Dear Evan Hansen』)