大ヒットブロードウェイミュージカル「ディア エヴァン ハンセン」の脚本を書き下ろしたスティーブン・レヴェンソンも、作品と同じく、2017年トニー賞ミュージカル脚本賞を受賞しました。
Stevenlevenson

このミュージカルはとにかく発想というか設定が面白いと思ったので、どういうところから着想を得たのか気になって調べてみたところ、彼が設定から決めて書き下ろした作品というわけではないようです。
 
作曲家のPasek&PaulのBenj Pasekが高校生時代、同級生をドラッグの摂取過多によって亡くし、その時の残された生徒たちの喪失感や自身が感じたことを作品に落とし込んでいったものだそうです。
 
Benjがこれを劇作品に仕上げていく過程で、劇作家が必要だということになり、多数の作品をみた中で、スティーブン・レヴェンソンにオファーをし、本づくりが始まります。それは並大抵の作業ではなく、登場キャラクターやエピソードなど、それこそ命を削るように約5年もの間、様々なアイデアを出しては消し、出しては消し、この作品が仕上がっていきます。
 
人の心を動かすものは「原体験」に基づいたものだ、という話はよく聞きますが、この作品もそうだったんだなと改めて思いました。
 
Steven Levensonはミュージカル作品としては、これが処女作となるわけで、一部ではFirst Luckだと揶揄する人もいますが、元々大ヒットドラマ、「Masters of SEX」の脚本も手がけた作家さんです。
 
ロングランヒットとなったミュージカル作品The Book of MORMONも、風刺アニメSouth Parkを作ったトレイ・パーカー(Trey Parker)&マット・ストーン(Matthew Stone)によって作られたように、ブロードウェイに別のエンタメ業界の新たな血を入れることで、化学反応が起こるという事例がまた一つ増えましたね。(余談ですが、Dear Evan Hansenで一躍スターになった主演男優ベン・プラットも過去、The Book of MORMONに出演しています。)
SouthPark

とにかく作品は面白いので、ぜひ観ていただきたいです。
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